2020.3.5
クラウドファンディングによるご支援にて実施した国際医療搬送のご報告 ~その⑤~
医療搬送
先⽇、皆様からご⽀援を頂きましたクラウドファンディングの資⾦を使⽤させて頂き、国際医療搬送を実施致しましたので、ご報告を致します。
2020 年 2 ⽉ 22〜24 ⽇、⽇本のご⼊院中病院からモンゴルの医療施設への転院です。
今回は患者様がご⼊院されている病院関係者の⽅々からご相談を頂きました。
20 代のクモ膜下出⾎の⽅で、⼈⼯呼吸器、昇圧剤などのシリンジポンプ 2 台とその他静脈注射のポンプを使⽤し、全⾝状態モニタリング等の ICU(集中治療)管理が必要でした。医療者同伴(医師・看護師)による転院になりました。
⽇本国内の⼊院中病院から、成田空港まで⺠間救急⾞を利⽤し、成⽥空港からモンゴル、ウランバートルのチンギスハン空港まで⺠間の旅客機の国際線に、ストレッチャーを組んで頂き利⽤し、チンギスハン空港からは、⺠間救急⾞で転院先の病院までのという⾏程でした。
今回は航空会社の方で酸素ボトルの⽤意ができず、当院で機内で使⽤する酸素ボトルの準備することになり、急遽、いつもお世話になっている⽅に無理を⾔って準備して頂きました(有難うございます!)。そして、⼈⼯呼吸器と点滴⽤のシリンジポンプの電源のためのバッテリーも⽤意し、出発しました。
当⽇の天候は強⾵であり、かつ今話題のコロナウィルスにより、フライトがキャンセルにならないかと冷や冷やしておりましたが、6 時間程かけてのフライトを無事終了。夜にチンギスハン空港へ到着し、外気マイナス 20 度のなか⾶⾏機から直接救急⾞へ移動しました。そして患者様の状態の悪化なく、無事に病院に到着しました。
20 才の学⽣さんでした。今まで病気もなく、卒業間近での突然の出来事。真⾯⽬な学⽣さん。ご家庭はモンゴルでは裕福でありますが、⽇本に来るとやはりそういうわけでもなく、⽇中は学校に通い、⼣⽅5 時〜朝5 時ごろまで⽣活費のためにアルバイトをされていたようです。海外から夢のために⽇本に来ている真⾯⽬な学⽣さんの⼀例です。留学⽣の⽅の健康管理の⽀援が必要なのかと思う、胸の痛い医療搬送でした。
今回も皆様のご⽀援により患者様は、ご家族のもとで治療を継続、⼀緒に過ごせると少し安⼼されておられました。
今回の医療搬送では、クラウドファンディングにて集まりました⼀部を、以下の費⽤に使⽤致しました。
・患者様が使⽤された衛⽣材料
・当院からの持ち出し医療機器