2019.6.7
日本脳炎
海外医療情報
台湾で2名の方が日本脳炎を発症したと衛生福利部の担当者から発表がありました。
日本脳炎はアジアで年間35,000から50,000名の方が感染しています。
日本脳炎は蚊から感染する感染症で、6日~16日の潜伏期間の後、高熱、頭痛、吐き気や嘔吐などの症状が現れます。さらに重症になると、意識障害、けいれん、異常行動、筋肉の硬直がみられます。
日本脳炎は病気に対しての治療方法がない為、治療は対処療法が主になります。その為、日本脳炎が発症しないよう事前の対策が重要になってきますが、その主たるものが予防接種になります。日本脳炎の基礎接種をされているかの確認が必要で、接種されている方は5年前後でのワクチンの追加接種が必要となります。為、日本脳炎の感染リスクのある地域に渡航される方は、追加接種がとても重要となってきます。
日本を含めたアジア各国に滞在予定の方は、是非日本脳炎の予防接種をご検討ください。
参考資料
厚生労働省検疫所