2019.5.13
A型肝炎
海外医療情報
アメリカでA型肝炎の感染者数が増加しています。アメリカでは、1996年から2011年かけて、A型肝炎の感染者数は減少していました。しかし2016年から2018年かけて、主に薬物の使用者やホームレスの方が中心にA型肝炎の感染者数が増加しています。
ちなみに、2016年から2018年の感染者数は2013年から2015年の感染者数と比較すると294%の増加、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)は4282件もの検査をこの期間行っています。
A型肝炎の感染は北米、オセアニア、ヨーロッパ以外の地域では感染のリスクが高いですが、先に述べたようにアメリカでもA型肝炎の感染者が確認されているのが実状です。
感染経路は水や氷、野菜や果物、貝などの魚介類でも感染します。感染予防として、感染予防の基本となる手洗いを行い、食品に関しては、出来るだけ加熱処理されている物を選ぶことが重要となります。
厚生労働省検疫所は、今年3月に渡航の際に推奨しているワクチン見直しを行っていますが、A型肝炎の予防接種は、短期・長期両方の旅行者に勧めていますので、予防接種を行ってから渡航されることをお勧めします。