2017.11.22
受診時追加負担
その他
11月15日付共同通信社の記事によりますと、厚生労働省は大病院を紹介所なしに受診した患者に対し5000円以上の追加負担を求める制度で、2018年度より対象病院の拡大を行う事を発表いたしました。
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2016年4月に開始されたこの制度は、医療機関の機能分化と質が高く効率な医療を行う事が目的で導入された制度で、特定機能病院や一般病床500床以上の地域医療支援病院を紹介状なしに初診を受ける場合、5000円以上を、他の病院・診療所への紹介を受けたにもかかわらず再度同じ大病院を受診した場合2500円以上の特別料金を診察料とは別に支払うことになっています。
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2018年から開始される制度は、現在500床以上の大病院が対象でしたが、対象病院が400床上の病院へと変更になり、この結果、新たに約150もの病院が対象となり、厚生労働省は軽症の人は身近な病院や診療所等のかかりつけ医を受診するよう促しています。
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紹介状なしで受診する際に支払う特別料金はあくまでも5000円以上で正確な金額が決まっていない為、病院によってばらつきがあります。厚生労働省保健局の資料によると、500床以上の病院の94.2%が5000円以上6000円未満の金額を徴収、さらに6000円以上7000円未満が0.5%、7000円以上8000円未満が同じく0.5%、さらに8000円以上を徴収している病院も3.7%存在します。さらに、2016年4月の時点で義務化されていない200床以上500床未満の病院の8.7%がすでに5000円以上の特別料金を徴収しているのが現状です。
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恐らく、直接大病院を受診される方はいろいろな理由があって受診されていると思います。ただ、多くの診療所やクリニックは提携病院がある為、さらに詳しい診察や検査が必要な場合、きちんと大きな病院を紹介して頂けます。もし緊急を要する受診が必要でない場合、まずはお近くの診療所やクリニックを探されて、気に入った診療所やクリニックをかかりつけ医として受診して頂いたほうが、受診時と以前受診した際の体調の比較や内服されているお薬の内容等を把握されているので、安心出来るのではないかと思います。
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参考資料
\r\n共同通信社:https://this.kiji.is/303533571167585377?c=39546741839462401
西日本新聞:http://www.nishinippon.co.jp/nnp/medical/article/373707
政府広報オンライン:http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201603/5.html
外来時の負担等について