インターナショナルヘルスケアクリニック

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2024.10.22

白玉看護師-カザフスタン-

医療搬送

みなさんこんにちは。

9月に海外医療搬送のためカザフスタンに行ってきました。

初めてのカザフスタンです!未知の国なので何が起こるか想像できずドキドキとワクワクな気持ちで行ってまいりました。カザフスタンの病院にいる患者様を日本の病院まで安全に搬送しました。首都のアスタナ市という場所にホテル滞在して、その周辺に素晴らしいモスクを見つけたので写真をシェアさせていただきます。

カザフスタンはほとんどの方がイスラム教徒なのでモスクが点々としていました。中でも外観とても美しい金色と水色のモスクが目立ち、私はイスラム教徒ではないので外観だけ写真を撮りました。水色のモスクはホテルから歩いて遠いところにあったため断念しました。もし興味がありましたら検索してみてください。

カザフスタンの郷土料理を試してみたかったのですが、気づいたらケンタッキーを口にしていました。バーガーとチキンテンダーを食べたのですが、バーガーの中にマヨネーズではなくチーズ味のクリームみたいなのが入っていました。それはそれでおいしかったですが、やっぱり日本のケンタッキーオリジナルバーガーが個人的には好きです。ちなみにカザフスタンの代表的な料理は牛肉を使ったスープや水餃子のようなものがあるそうです。カザフスタンから日本に帰った時の機内で提供されたビーガン用の食事をシェアしておきます。

このカザフスタン国旗色に扮した三角形のものはチーズケーキでした。そのチーズケーキに特別な味付けはされていませんが、色付けが日本にはなかなかなさそうですよね。

 

さて、本題の搬送についてですが、患者様は脳梗塞を患い、後遺症として麻痺のある方でした。年齢的には若い患者様なのですが、酸素に敏感な脳の疾患かつ機内での睡眠導入薬の内服により地上よりも上空での酸素飽和濃度が低くなりやすいです。今回も酸素投与が必要でした。酸素は事前に申請をしておいたPOC(Portable Oxygen Compressor)という機械を使います。POCはCOPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease):慢性間質性肺炎の方にもよく使用されるものです。下の写真のように持ち運び便利な形で、酸素を発生させることができる電子医療機器です。

このPOCはほとんどの搬送ケースに準備をして持っていくくらいなくてはならない医療機器の一つです。長時間のフライトや緊急時に備えて多めにバッテリーを持っていきます。バッテリーに関しては特に飛行機のチェックインする際に毎回綿密にチェックをされます。また、機内持ち込み手荷物検査の際も放射線機械を通す度に毎回引っ掛かり、同じ質問をされます。今回、許可を得るのに1時間30 分以上チェックインするのにかかかりました。POC以外にも他の医療機器を持っていくため、早めのチェックインをすることが必要になってきます。海外医療搬送を行っている私たちの医療現場は飛行機の中であるため搬送中は医療機器全て機内持ち込みが必要なのです。カザフスタンのように私たちが初めて行くような国で医療搬送を行う際、カザフスタンの航空会社との連絡を事前に取り必要な書類を提出し許可を得るために3日以上かかったり、搬送当日、空港のチェックインカウンターや手荷物検査場でも同じように患者様の為に医療機器を機内にもっていかないといけないことを説明しなければなりません。なので、医療機器を機内に持ち込む事はそう簡単ではなく綿密な確認と長いプロセスが必要なのです。

本当はもっとやらなければいけないことはたくさんあるのですが、長くなりますので今回はここまでにしておきます。

寒くなってきましたので、皆さん体調管理しっかりして頂いて。

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