2018.1.31
足に鉤虫が寄生
海外医療情報
若いカナダ国籍のカップルがドミニカ共和国の砂浜を裸足で歩いた為、足に鉤虫が寄生しました。彼らはドミニカ共和国に滞在中、足のかゆみを感じていましたが、カナダに帰国後、痛みを伴う発疹や腫れなどの症状が見られる様になりました。足の腫れが継続したため、医師に診てもらいましたが、最初の二名は診断に至らず、3人目の医師は同じ症状があったタイからの旅行者を見たことがあったため、これらの症状が鉤虫によるものであると診断しました。これらの鉤虫は通常犬や猫などの腸に寄生しているもので、人の場合は鉤虫に汚染されている砂浜などを裸足で歩くことによって寄生します。寄生されている状態が軽い場合、症状は現れませんが、重い場合はかゆみ、発疹、腹痛、下痢、食欲低下、体重減少、疲労、貧血などの症状が見られます。治療はアイバメクチンやアルベンダゾールの内服により3日程で改善されます。もし旅行で砂浜のある所に行く予定で鉤虫に寄生されたくない場合は、くれぐれも靴しっかり履いて歩くようにしましょう。
参考文献
CNN NEWS
https://edition.cnn.com/2018/01/30/health/worms-feet-vacation/index.html
CBS NEWS
FOX NEWS
エスカゾール(Albendazole)
http://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00054362\r\n
イベルメクチン(Ivermectin)商品名:ストロメクトール