2019.7.18
インド : ライチが原因?子供が急性脳炎症候群で多数死亡
海外医療情報
インド東部ビハール(Bihar)州で、ライチの果実に含まれる毒素との関連が疑われる脳炎が原因で、6月24日時点で180名の子供が死亡したとされています。多くは10歳以下の子供たちで、亡くなった子どもたちには、高熱やけいれん等急性脳炎症候群(AES)の症状が見られ、大半は低血糖症状が見られたそうです。
この周辺地域では1995年以降、ライチが旬を迎える夏になると毎年同じ病気が多発しており、死者も多くでています。この脳疾患はライチに含まれる毒素と関連している可能性が指摘されており、てんかんなどの発作や意識障害を引き起こし、患者の3分の1以上が死に至り、現在関連性や原因が研究されています。
また、同じライチの生産地であるバングラデシュやベトナムでも神経疾患が報告されており、特にお子様には注意が必要です。
ライチだけではなく、海外で口から感染する可能性のある疾患は、A型肝炎や腸チフス等ワクチンを事前接種することで感染を予防できるのもから、サルモネラやアメーバ赤痢等ワクチン接種では完全に予防できない疾患もあります。当院では、海外渡航に関するご相談にも対応しておりますので、ご不安な方はお気軽にどうぞ!
参考資料;
AFP BB NEWS
https://www.afpbb.com/articles/-/3229706
BBC