2019.1.8
イエメンのコレラの流行、原因は何処から?
海外医療情報
イエメンで2度にわたり発生したコレラの原因はアフリカ東部からの移民によるものであると研究者は発表しています。イギリスBBCニュースからの記事です。
イエメンでは2016年の10月から2017年4月26日の間に、1回目のコレラの流行が、さらに2017年4月27日以降に2回目のコレラの流行が起こっています。
1回目の流行では25,800件の案件と129件のコレラによる関連死が報告、2回目の流行では100万件以上もの案件と2,641件の死亡が報告されています。
現在イエメンでは内乱が起こっており、その為イエメンの人々は安全な飲み水を得ることが難しい他、衛生面やヘルスケアにも問題があり、さらには食事に関しても不安を抱えています。さらに、イエメンの地理的特徴から他の国へ向かう多くのアフリカの方々の交通の要所となっています。
コレラの話に戻りますと、研究者は42のコレラのサンプルを自国イエメンから、74ものこれらのサンプルを南アジア、中東、アフリカの国々から取り寄せ研究を行った結果、2012年にイエメンで起こったコレラ菌は直接アフリカ東部から入ってきたのではなく、南アジア又は中東からのコレラ菌がアフリカ東部の国を通ってイエメンに来たものであると判明、イエメンで更なるコレラの流行が起きないよう対策を行っているとの事です。
参考文献
BBC NEWS : https://www.bbc.com/news/world-middle-east-46746394