インターナショナルヘルスケアクリニック

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2017.10.25

医療搬送

医療搬送

“医療搬送”と言われてどの様な仕事なのかご存知でしょうか。 医療搬送は海外旅行中やお仕事の関係で海外赴任されている方が、現地で病気になり治療を受け、本人又は家族の希望で母国に戻られる際、医師又は看護師が付き添い、安全に帰国できるようサポートする仕事です。サポートの内容としては、医師または看護師としての仕事の他、現地医療スタッフとの情報交換から始まり、受け入れ先病院の手配、現地と国内の移動手段の手配、航空券の手配、そして海外療養費還付請求の手続きの準備など、多方面にわたります。

医療搬送を行うにあたり気を付けていることは、患者様の安全とご家族のケアです。 患者様はもちろんの事、ご家族の方も異国の地で一生懸命看病され、1日でも早く帰国できることを望まれています。その為、医療搬送を行う際は、現地出発の前日に必ず患者様とその御家族にお会いし、安心して頂けるようにしています。もちろん、医療搬送の依頼を受けてからメールや電話でのやり取りを行いますが、やはり実際に会うことによって得られる安心感は雲泥の差だと思います。

実際に医療搬送を行う際は、多くの方々の協力を得て患者様を目的地へお連れ致します。現地医療機関のスタッフをはじめ、現地と国内の救急車のスタッフ、そして利用する航空会社のCAさんにはいつも感謝の気持ちでいっぱいです。特にCAさんは、一般乗客の対応をしながら、患者様やそのご家族に対しとても気を使って下さるため、頭が下がる思いです。

患者様が何事もなく無事目的地に着いたときはホッとします。移動中は患者様の全身状態に注意しなければならないため、とても緊張しますが、国内の空港から病院までの車中で患者様やそのご家族が電話で無事帰国したことを話している様子や受け入れ先病院で待ち構えた親族と再会している様子を見ていると、医療搬送を行ってよかったと本当に思います。