2018.5.23
インド南西部で二パウィルスが流行
海外医療情報
5月22日付のBBCニュースの記事によりますと、インド南西部の都市コジコードにて、ニパウィルスの感染が拡大しており、少なくとも10名の方が亡くなられております。現在2名の方がニパウィルスの感染が確認されており、現在重症との事です。また40名の方が検疫を受けています。現在、インドの都市ケーララでは注意アラートが発令しており、医療施設ではメディカルキャンプとコントロールルームを設置しており、対策を行っています。
ニパウィルスは比較的新しい病気で、最初に発見されたのは1999年に発生した養豚農家で発生した脳炎と呼吸器疾患です。ニパウィルスは動物、特にフルーツコウモリによるもので、発熱、頭痛、眠気、呼吸器疾患、混乱と精神的錯乱などの症状が現れ、24時間から48時間程で昏睡状態に至ります。
現在ヒトや動物に対してのニパウィルスの予防接種がない為、予防策として感染地域での豚やコウモリとの接触を避ける事やナツメヤシの樹液を飲まないことがあげられます。
参考文献・記事
BBC NEWS
http://www.bbc.com/news/world-asia-india-44207740
CDC
https://www.cdc.gov/vhf/nipah/index.html
国立感染症研究所
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/447-nipah-intro.html