2018.5.18
「またね。」
医療搬送
先日看護rooというサイトに掲載されているナース漫画に「またね。」という題で漫画が掲載されていました。内容を要約すると主人公の看護師が退院される患者様に対して挨拶をしようとしたところ「また来て... 」で挨拶を躊躇してしまうという内容です。他の人はあまり気にしないのかもしれませんが、私の場合はこの漫画のように患者様をお送りする際の挨拶はどうしても気にしてしまいます。その為、患者様をお送りする際に「お大事に」や「お元気で」と言ってお別れする事が多いと思います。私の場合、「またね。」という挨拶を含め再会の意味を含む言葉は、むか~しむかしにある病院で看護助手として働いていた頃から使っていないように思います。その理由はこの漫画の主人公の様に、病院という場所が再会する場所として適していないと思うからです。もちろん当クリニックで行っている医療搬送を行った患者様とお別れをする際も同じです。病院で勤務していた頃は何人か受け持ちの患者様をもち、入院時から退院時までの関りの中で患者様の苦労や努力している姿を必然的にみますし、現在行っている医療搬送では、受け入れ先病院までの限られた時間の中ですが、患者様とその御家族の方と一緒に時間を過ごす事によって、早く元気になって家族と一緒に過ごしていただきたいという思いがでてきます。一般の企業であれば利用して下さった方が再度利用していただく事は何も問題はありませんが、ここはあくまでも病院、来られる方の多くは体調を崩されて受診するために来られますし、医療搬送の場合はある程度は改善したものの体調を崩されている状態で帰国されます。なので、出来るだけ病院に来られないほうが望ましいのですし、医療搬送の場合も利用しない方が良いのです。現在は病棟勤務ではないので、あまり気にする必要は無いのかもしれませんが、医療搬送を行う際は、搬送を行っている最中はしっかりサポートして、早く元気になって頂くために「またね。」以外の言葉でこれからも患者様とお別れしていきたいと思います。