2019.9.9
大人のワクチン接種について
海外医療情報
皆さん、こんにちは。
大きな台風が過ぎ去り、東京の街を木の葉や色々な物が飛び回った嵐の後の風景を久々に見たような気がします。
ところで、今日はおひとつお話です。
子供の時のワクチンは、すごく気にして接種するのですが、大人になるとどうも接種が必要という考えが少ないと感じます。インフルエンザは気にして、多くの方が毎年受ける感じではありますが、その他のワクチンはあまり摂取しないように思います。
子供の時に接種していても、何年ごとに追加接種の必要なワクチンもあります。
そのワクチンとは、破傷風(ジフテリア・百日咳)です。
このワクチンは、子供の頃に接種していますが、10年ごとの追加接種が良いとされています。特に、破傷風は、日本でもかかっている人はおり、特に1968年以前に生まれた方は、接種していない事が原因で破傷風を発症しています。
破傷風は、破傷風菌が作る毒素が原因で神経症状などを起こします。治療法はなく、重篤な場合は死に至ります。感染経路は傷口からで、動物に噛まれた時に、日本では破傷風のワクチンを発症しないように接種します。
また、破傷風以外にもジフテリアや百日咳も時々流行があり、この3種を混合したワクチンがあります。
ジフテリアは、咽頭や扁桃炎、咽頭炎を起こす菌で、子供が感染すると重篤になりやすい感染症です。百日咳は、上気道感染で咳が特徴的で、新生児や乳児が罹ると重篤になる感染症です。子供に多い感染症ですが、30代と40代にも多くかかる傾向にあるようです。ご自身の身を守る為、そして周りの子供達にも移さないように、破傷風やジフテリア、百日咳のワクチン接種をお勧めします。海外では、子供用と大人用に分けてワクチンがあり、大人用はTdapと言われています。
日本にいても、これらを追加接種する方が良いですので、一度検討されてみては如何でしょうか?当クリニックでは大人用のジフテリア・破傷風・百日咳の3種混合ワクチンを常備しておりますので、お声がけください。
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