2018.3.22
医療搬送3
医療搬送
他のお客様の搭乗を待ち、定刻に成田空港を出発。約10時間のフライトで目的地に向かいます。機内では限られたスペースにAさんが横になっている為、血栓予防の為に体を動かすのを手伝ったり、Aさんの体調に変化が起きないよう管理を行います。医療搬送を行うにあたり、私が一番嫌な時間は離陸時と着陸時。上空を飛行中は座席を離れたりすることが可能なので、万が一何かが起こってもすぐに対応できるのですが、離着陸時は私自身も座席に必ず座り、何か起こってもシートベルトサインが消えるまでは対応できないので、普段は長く感じない時間がこの時ばかりはとても長く感じます。飛行中、一番頼りに出来るのはCAさん。今回のフライトでは、十分なスペースを確保して頂き、また多くの乗客の方が行き来しないように調整して下さいました。また、付き添いの方にも気を使って下さる為、こちらはAさんに集中して対応できる環境下にありました。Aさんは飛行、体調を崩すことなく約10時間のフライトをのりきり母国に到着。CAさんにお礼を言って飛行機を後にし、私は現地の救急隊員に引き継ぎを行った後、AさんとAさんの御家族とお別れになりました。AさんとAさんの御家族は空港近辺の病院に1泊した後、現地の医師と看護師の付き添いのもと、陸路で8時間かけてAさんの故郷に無地戻る事が出来ました。医療搬送を行うたびに思うのですが、医療搬送は多くの方の協力があってこそ、無事に目的地へお送りする事が可能になります。今回もAさんとAさんのご家族を含む多くの方々が協力をしてくださり、そして無事目的地に到着出来た事に対し、この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。機内での御様子(ご家族の許可のもと写真を掲載しています。)