2020.1.30
寒さは苦手、南国好き看護師 その5 ~可能な限りで最速で!~
医療搬送
遅くなってしまいましたが…2020年あけましておめでとうございます。当院では年末年始とかなりばたばたしておりましたが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
今年は暖冬と言われ、日本各地で雪が少ないようですね。
近年冬場に日本各地のスキー場へ、ウィンタースポーツ目的に来日する外国人観光客の方が多くいらっしゃいます。
季節が真逆のオーストラリアやニュージーランドの方々、欧米諸国の方々以外にも、ウィンタースポーツになじみのないアジア諸国からの観光客の方々もかなり増加しているようです。
となれば必然的に増加するのは、ウィンタースポーツによる事故です。
2019年も残すところ数日となった12月末とある日の午前中、白馬から近い総合病院より問い合わせが入りました。スキー事故により骨折されたアジア系の10代患者を、空港までエスコートして欲しいとの依頼でした。
当院では、通常本国まで送り届けるケースがほとんどですが、今回はフライトへの付き添いは不要とのことでした。急遽本国におられる患者様のお父様と連絡を取り、ご入院中の病院スタッフさんとも連携を取りながら、翌日早朝羽田発のフライトへ搭乗という流れになりました。民間救急車の手配等の準備も同時に行い、その日の夜にはナースが東京のクリニックを出発しました。
松本までは陸路で約4時間、東京を出てしばらくすると渋滞もなくなり、気づくと道路脇には雪が積もっていました。
真夜中に病院へ到着。外国人を多く受け入れているこちらの病院では、支払い手続きも既に日中に終了しており、退院のプロセスはスムーズで、看護師のみなさんもタブレット翻訳機を使用し患者様と慣れた様子でコミュニケーションをとっておられました。
外国人患者様受け入れに関し、大きな問題になるのは言語と支払いについてですが、こちらの総合病院は、決して大きくはないですが、都内の大学病院よりもしっかりとシステム化されているように感じました。
さて、患者様をピックアップし、民間救急車で羽田まで向かいます。ドライバーさんも交代しながらの真夜中の移動でしたが、来日後すぐに入院となってしまっていた患者様にとっては、雪や寒い空気を感じ、疲労蓄積の私たちより患者様が一番お元気にされていました。
無事に目的地の羽田空港へ早朝に到着し、エアラインスタッフへバトンタッチすることができました。
当院で日本国内の搬送を請け負うことは、珍しいケースですが、もちろん依頼があればやってます!今回も英語が通じてよかったというお言葉を頂きました。
もちろん患者様の状態にもよりますが、可能な限り最短・最速で!のサポートを今年も続けていきたいと思っています。