2019.8.16
寒さは苦手、南国好き看護師 その5 ~搬送費用はクラウドファンディングでも募られています~
海外医療情報
あつーい日が続き、さらに台風の影響で湿気も追加され、かなり過ごしづらい毎日ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。個人的に、近年日本の猛暑は、熱帯といわれている東南アジア諸国の蒸し暑さをうわまわっていると感じますが、日本も過ごしずらくなったものです…
さて突然ですが、今まで海外でケガをして、もしくは病気になって一人で帰れなくなったらどうしよう?って考えたことありますか?これはみなさんにも、もちろんこれを書いている私にも、誰にでも起こる可能性のあることです。この機会に一度みなさんにも考えてみて頂きたいのです。
まずは治療費や移動(搬送)にかかる料金をまかなうことのできる、海外旅行保険(クレジットカードに付帯するものもあり)に加入していることが最重要となります。脅すわけではないのですが…帰国のために医療者が付き添い、医療機器を使用し、フライトの搭乗に特別な手続きや機器の使用は必要な搬送って、みなさんが思っている以上に高額です。価格の想像がつかないかとは思いますが…何十万円の世界ではありません。もちろん全て必要なコストではありますが、これを個人で捻出することは、簡単ではありません。
そこで特に海外では、保険に加入されていなかった場合や、保険に加入していても支払いの対象とならない疾患やケガの場合は、クラウドファンディングで、その費用を捻出する方もおられます。日本でも移植目的渡航のための費用捻出のため、募金を行われていることがありますが、クラウドファンディングも似たような形です。
当院で携わった搬送でも、外国人の方が、本国帰国のためにクラウドファンディングで費用を集められていたケースがあります。
ちなみに、現在当院でも、本国に帰国されたい患者さんのための、クラウドファンディング(https://readyfor.jp/projects/25738)をスタートしています。これは、患者様自身で搬送にかかる全ての金額をお支払いされることが難しい場合、搬送の人件費や諸所のコストを、クラウドファンディング(https://readyfor.jp/projects/25738)で募った資金から、その価格を捻出するというためのものです。
医療搬送は、なかなか身近に感じてもらうことが難しいことかもしれません。しかしみなさん明日は我が身の可能性があることです。そのためにも、私たちの活動を少しでも多くの方々に知って頂きたいなと思っています。