2019.7.10
インドで日本脳炎がアウトブレイク
海外医療情報
インドのアッサム地方で日本脳炎がアウトブレイクしており、これによる死者が45名報告されています。
また、この地域の多くのエリアでは、蚊が媒介する感染症による影響をうけています。
アッサム地方では、日本脳炎の流行シーズンが到来しており、45例の日本脳炎による死者は7月3日までに報告されています。
日本脳炎の感染リスクは、インドに限らずアジア地域(一部を除く)でも同様にあり、渡航を検討されている方は注意が必要です。蚊が媒介する疾患ですので、渡航期間の長さに関係なく、蚊に刺されないようケアが必要です。
また、予防接種も有効な予防手段です。小児期のワクチン接種を終えられている方も、最終接種から5年以上経過している場合は、ブースターとしてワクチン接種(再度ワクチン接種をすることで、体内の抗体を呼び覚まし、免疫機能を高める)をされることをお勧め致します。また年代よっては、日本脳炎を接種していない(任意接種になっていた)時期に該当されている可能性もありますので、母子手帳などで接種歴をご確認下さい。
当院では常時日本脳炎ワクチンのストックがありますので、渡航のご予定がある方はご相談下さい!
参考資料
Business Standard, Press Trust of India report
https://www.business-standard.com/article/pti-stories/45-japanese-encephalitis-deaths-reported-in-assam-119070400955_1.html