I.H.C. クリニック

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国際医療搬送のあれこれ その1

当クリニックでは、診療の他に海外医療搬送というものを行っています。海外医療搬送とは、海外で病気で入院されている日本人の方をお迎えに行くお仕事です。このお仕事をさせて頂き、様々な方々とお会いし、その中で「もう少し気を使っていたら、良かったですよね。」と、いう事もあります。そんなお話を少しリアルにお伝えしていければと思います。

今回はその1回目。

シニア世代のクルージング旅行をされていた方のお話です。その方はご友人と豪華客船でのご旅行を楽しまれていました。この方は糖尿病の持病のある方で、内服治療を行っていましたが、この旅行中に内服薬治療を中断されてしまいました。その為、糖尿病が悪化、さらに肺炎と敗血症という感染症を起こしてしまったため、客船内のクリニックで対応する事が出来ず、上陸し近くの病院に入院することになりました。糖尿病に感染症が加わると症状が重症化しやすく、この方も重症となり、人工呼吸器を使用するほど悪化してしまいました。治療を受け一命をとりとめる事は出来ましたが、医療費の支払いの問題と長期の治療が必要になった為、まだ重症の状態でしたが、日本の病院で治療を続ける為、海外医療搬送を行い日本の病院に転院の運びとなりました。症状は重症でしたが、状態は安定され、長い時間の移動も耐えられると判断された為、医療搬送を行い、搬送を無事終了する事が出来ました。日本に帰国後、継続的な治療を受ける事が出来、今では元気に過ごされております。

この様に、旅行で少し気が緩み、糖尿病の治療を自己判断で中止された為、糖尿病が急激に悪化、そこに感染症が併発したために重症化してしまった例です。もし、もう少し健康管理に気を使っていれば、沢山の楽しい旅行の思い出を作る事が出来たのかと思います。

皆様も楽しい思い出作りの為に、旅行中も健康管理に注意して下さい。

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